各市長の紹介Introduction of Mayors

広島市長
まつい かずみ
松井 一實
- 生年月日
- 昭和28年1月8日
- 主な略歴
- 京都大学法学部卒業
昭和51年 労働省入省
平成元年 在英国日本大使館一等書記官
平成 5年 婦人局婦人労働課長
平成 6年 職業安定局高齢・障害者対策部高齢者雇用対策課長
平成14年 大臣官房総務課長
平成18年 大臣官房 総括審議官(国際担当) ILO理事(政府代表)
平成20年 中央労働委員会事務局長
平成23年 広島市長(現在4期目)

メッセージ
皆さんこんにちは。広島市長の松井一實です。今日は皆さんに広島市の歴史や市政の取組、本市と近隣の市町の多彩な魅力について御紹介したいと思います。
中四国地方の中枢都市として発展
広島の市域は、安土桃山時代の天正17年に毛利輝元が太田川の河口に築城を開始し、「広島」と命名したことが由来とされています。明治22年に市制を施行して以降、明治27年日清戦争の戦時下、大本営が設置され、臨時帝国議会が開催されるなど、「軍都」としての性格を強めてきた一方で、広島高等師範学校の設置により、「学都」としての側面を併せ持つ近代都市として発展してきました。
昭和20年8月6日、広島市は、原子爆弾によって壊滅的な打撃を受け、14万もの人命と街を失いました。しかしながら、市民の郷土愛と国内外からの暖かい御支援により復興を遂げ、昭和55年には全国で10番目の政令指定都市となり、現在も中四国地方の中枢都市として発展を続けています。
平和への思いを発信する「まち」
広島には、中心部に世界文化遺産である原爆ドームや平和記念公園、平和記念資料館があり、世界のどこよりも平和の心が育ち、平和の尊さを具現する「まち」となっています。
そして、世界の人々が、核兵器のない恒久平和の実現を心から願うよう、平和への思いを発信する「まち」であり続けたいと思っています。
「200万人広島都市圏構想」の実現に向けた取組
ここで本市の取組について御紹介します。
本市では、人口減少・少子高齢社会が到来する中にあって、広島市都心部からおおむね60km圏内にある27の市や町と強固な信頼関係を構築し、地域の資源を活用した圏域経済の活性化を図るべく「200万人広島都市圏構想」の実現を目指しています。
この構想の実現に向け、本市と27の市や町との間で「連携協約」を締結するとともに、広島広域都市圏が目指す将来像とその実現を図るための具体的な取組を取りまとめた「広島広域都市圏発展ビジョン」に掲げる諸施策を展開しています。
圏域内にヒト・モノ・カネ・情報の循環を基調とする「ローカル経済圏」を構築し、人口減少や少子化・高齢化に歯止めをかけたいと考えています。
将来的には、瀬戸内海をまたいで愛媛方面へと、その圏域の拡大を目指しています。
「広島広域都市圏」の多彩な魅力
次に、こうした「広島広域都市圏」の多彩な魅力について御紹介します。
広島市は、中国山地を背に緑豊かな山々や丘陵に囲まれ、六本の川が流れるデルタを中心とした都市であり、市街地には、環境にやさしい路面電車が走っています。
また、世界文化遺産で日本三景の一つでもある廿日市市の厳島神社、日本三名橋の一つである岩国市の錦帯橋、国内でも例を見ない海事歴史科学館である呉市の大和ミュージアムなど、地域資源を近隣の市や町と共有する都市でもあります。
さらに、広島東洋カープ、サンフレッチェ広島というプロスポーツチーム、広島交響楽団というプロのオーケストラ、伝統芸能でもある神楽があります。
そして、食べ物では、「かき」を始めとする海の幸、日本三大酒どころの一つである広島の名酒、広島名物のお好み焼き、もみじ饅頭などがあります。
このような素晴らしい自然環境と見どころ、美味しいものにあふれる広島広域都市圏にぜひ足を運んでいただき、圏域の魅力を味わっていただきたいと思います。
本市は、指定都市としての人口規模と経済力等を兼ね備えた「まち」であり、広島広域都市圏ひいては中四国地方の発展をけん引し続けていきたいと考えています。