各市長の紹介Introduction of Mayors

仙台市長

こおり かずこ

郡 和子

生年月日
昭和32年3月31日
主な略歴
昭和54年 3月 東北学院大学経済学部卒業
昭和54年 4月 東北放送株式会社入社
平成17年 4月 東北放送株式会社報道制作局部長
平成17年 9月 衆議院議員(1期)
平成21年 8月 衆議院議員(2期)
平成23年 9月 内閣府大臣政務官
       東日本大震災復興対策担当大臣政務官
       ・宮城現地対策本部長
平成24年 2月 内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官
平成24年12月 衆議院議員(3期)
平成26年12月 衆議院議員(4期)
平成29年 8月 仙台市長(現在2期目)

メッセージ

皆さま、こんにちは。仙台市長の郡です。

東日本大震災から10年以上の歳月が経過しました。本市も沿岸部を中心に甚大な被害を受けましたが、全国、世界中の皆さまから温かい励ましの言葉と多くのご支援をいただき、復旧・復興の歩みを着実に進めることができました。心から感謝申し上げます。

本市は、現在、豊かな自然や歴史、文化をはじめとする都市個性に加え、復興の過程で市民の皆さまとともに培ってきた高い防災力などに磨きをかけ、選ばれる都市を目指し、新たなまちづくりに取り組んでいるところです。

挑戦を続ける、新たな杜の都へ ~"The Greenest City" SENDAI~

この言葉は、令和3年4月からスタートした、仙台市の新しい「基本計画」で掲げるまちづくりの理念です。

仙台の代名詞「杜の都」と親和性の高い「緑・Green」という言葉に、私たちが目指す都市の姿をリンクさせ、最上級を示す「est」を付けて「Greenest」(グリーネスト)とすることで、世界を見据えた高みを目指す姿勢を打ち出しました。

「緑・Green」とリンクさせた目指す都市の姿は4つあります。山や木々に囲まれた仙台の豊かな「自然」(杜の恵みと共に暮らすまちへ)、誰もが安心して癒しを感じる「心地よさ」(多様性が社会を動かす共生のまちへ)、まちもひともどんどん芽吹いて育っていく「成長」(学びと実践の機会があふれるまちへ)、目標に向けて前に進む「Green Light(青信号の進め!)」(創造性と可能性が開くまちへ)です。これらの「Green」を最上級の「Greenest」に高めていくことで、世界に誇れる仙台に近づいていくことができると考えております。

「杜」の恵みとともに、誰もが将来にわたって心豊かに暮らすことができるまち。

そんな「"The Greenest City" SENDAI」を実現してまいります。

「杜の都・仙台」の伝統と新たな展開

仙台のまちづくりは、仙台藩祖伊達政宗公による城下の町割りに端を発します。城下の屋敷に実のなる樹木の植栽を奨励し、後に「杜の都」と称される緑豊かな仙台の都市景観が形づくられました。

戦火と都市化の波により多くが消失した「杜の都」の風景ですが、戦後のまちづくりを通じて仙台を象徴する「定禅寺通」「青葉通」のケヤキ並木、快適な都市空間としてよみがえりました。

仙台城築城に由来する「すずめ踊り」の舞台となる「青葉まつり」や、夏の風物詩「仙台七夕まつり」、日本有数の街なか音楽イベント「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」、冬の光の祭典「SENDAI光のページェント」など、四季を通じて市民が主役のイベントが開催されています。

伊達政宗公が城を構えた青葉山エリアでは、青葉山公園や大手門復元に向けた仙台城跡の整備に加え、わが国トップクラスの音楽ホールと本市ならではの「災害文化」の創造を担う震災メモリアル拠点の複合整備に向けた検討を進めております。また、本市の都心活力創出の鍵となる青葉通、定禅寺通では新たな賑わいづくりと都市空間の創出に向けて取り組んでおります。

是非皆さま、仙台に足を運んでいただき、新たな価値の創造が進んでいる「杜の都」をそぞろ歩いてみてください。

真に自立した都市を目指して

東北地方では少子高齢化や人口減少の進展が顕著であり、いかにして人々の心豊かな暮らしとまちの持続的発展を実現していくのかが問われています。

本市は、東北のゲートウェイとしての役割を担っていることから、東北の情報発信基地としての機能強化をはじめ、社会基盤の整備や地域資源の活用により、他の地方からの交流人口を拡大させるなど、東北全体の活性化に寄与してまいりたいと考えています。

そのためには、地域の中枢となる指定都市が、より自立した都市経営を可能とするための権限や財源を得ることが重要です。今後も指定都市市長会の一員として、地域を牽引する大都市としての役割をさらに高めていくとともに、真の地方分権社会の実現に向けた取り組みに尽力してまいりたいと思います。