各市長の紹介Introduction of Mayors

神戸市長

ひさもと きぞう

久元 喜造

生年月日
昭和29年2月1日
主な略歴
東京大学法学部卒業
昭和51年 4月 旧自治省入省
平成 9年 7月 自治省行政局公務員部福利課長
平成12年 4月 国土庁地方振興局総務課長
平成13年 2月 総務省自治財政局財務調査課長
平成14年 1月 総務省大臣官房企画課長
平成15年 1月 総務省自治行政局行政課長
平成17年 1月 総務省大臣官房審議官(地方行政・地方公務員制度、選挙担当)
平成18年 7月 総務省自治行政局選挙部長
平成20年 7月 総務省自治行政局長
平成23年 4月 総務省自治大学長兼務
平成24年 9月 総務省退職
平成24年11月 神戸市副市長
平成25年11月 神戸市長(現在3期目)

メッセージ

「海と山が育むグローバル貢献都市」の実現

神戸市長の久元喜造です。

神戸は、1868年の開港以来、海と山に囲まれた豊かな自然環境の中で、国際性や多様性を育みながら、新しい価値や生活様式を創造してきました。1995年の阪神・淡路大震災では、国内外から多くのご支援をいただき、市民の力で復興を果たすことができました。これまで幾多の困難を乗り越えてきた神戸の歩みを踏まえると、神戸は神戸のためだけに存在するのではなく、我が国全体のために、そしてグローバルな見地から各地域に貢献する街でありたいと願っています。「海と山が育むグローバル貢献都市」の実現を目指し、未来に向けた取組みを進めてまいります。

「神戸医療産業都市」の推進

阪神・淡路大震災後、復興プロジェクトとしてスタートした「神戸医療産業都市」は、今や我が国最大のバイオメディカルクラスターとして成長を続けており、感染症対応でも存在感を発揮しています。スーパーコンピュータ「富岳」はウイルス飛沫感染の予測を行い、感染予防に活用されています。医療産業都市で育った企業によって、全自動のPCR検査ロボットによる安全で効率的な検査を実現し、また遠隔医療システムによってコロナ患者の治療に役立っています。神戸医療産業都市は、ポスト・コロナを見据えながら、グローバル社会の中で人々の生命と健康を守るために貢献していきます。

六甲山上スマートシティ構想

神戸の市街地の背後には六甲山がすぐ近くに迫っています。六甲山は戦前より保養地として活用されてきましたが、バブル崩壊後は別荘などの遊休化が進みました。そこで「六甲山上スマートシティ構想」を発表し、遊休化した施設をオフィスやコワーキングスペースなどに再生する取り組みや、六甲山上から世界へとつながる新しいコミュニティの創出を進めています。街と自然が近い神戸の強みを活かし、普段は市街地で働き、時には六甲山上でアイデアを創造するといった、withコロナ時代にふさわしい多様なライフスタイルを神戸から提案していきます。

多様な大都市制度の実現に向けて

現行の指定都市制度は、65年前に暫定的に導入されたもので、道府県との二層制を前提としており、道府県と指定都市の間で生じる、いわゆる「二重行政」の課題が存在します。

二重行政を解消するための大都市制度として、「都構想」のように指定都市を解体し道府県に事務・権限を一元化する方法と、道府県の区域外となり道府県の事務・権限を市が担う「特別自治市」の2つの方法がありますが、前者はすでに法制化されているが、後者は法制化されておらず、均衡のとれた大都市制度となっておりません。
このことから、特別自治市制度の法制化による多様な大都市制度の実現に向けて、指定都市市長会としてしっかりと取組みを進めてまいります。